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Apple iMac G3

 iMacがWebで初めて発表された時、私は深夜、プロダクションI.Gで仕事をしていました。何気なくAppleのWebを表示したら「未曾有のデザインのコンピュータ」のニュースが英文で発表されていました。


 「なんだこりゃ!!??」と思った人間は私一人ではないはず。

 一部のコンピュータ(パソコン)メーカーをのぞいて、ほとんどのパソコンが「冴えないデザイン」に終始していた1998年頃、iMacのデザインは衝撃的でした。「半透明カラー」「丸み」「iほにゃらら」は世の中に大ブームを巻き起こし、iMac本体を知らなくても、iMacから影響を受けた製品を目にしていない日本人は、ほとんどいないのでは?‥‥と思います。中にはiMacそっくりなPC/AT互換機まで登場しましたしネ。

 私は発表から半年後の1999年のお正月にボンダイブルー(この色も随分流行ったよな‥‥)の「リビジョンB」を買いました。その後もタンジェリン、スノーホワイトと買い足し、現在3台を所有しています。(そのうち1台は故障‥‥。)

 iMac人気でAppleも盛り返し、量販店が再びApple製品を取り扱うようになりました。‥‥しかし、そんな熱気もほんの1〜2年、iMac人気に便乗して店舗拡張した家電量販店も「もとのもくあみ」、増やした店舗を閉鎖したところも多かったようです。(‥‥少なくとも、私はそういった事例を4件目撃しています。)

 「Macのためだけに、こんなでっかい店舗だしちゃって大丈夫なの?」と傍観していましたが、‥‥なんだ、やっぱりか、と言う顛末でした。現在では量販店の行き詰まりを尻目に、「ネット通販」が花盛りですが、今思えば「大きな店舗にいっぱい客を寄せて、大きな売り上げを得る」という商法の終焉の第1幕だったのかも知れません。実際の話、パソコンを地元・近場で買って何の「利点」があるのかわかりません。冷蔵庫や洗濯機よろしく「パソコンが不調だ」と言ってパソコンを持ち込んで、その家電量販店がユーザの望む通りに対応できるとは到底思えませんからね‥‥。

 インターネットで「新聞やテレビよりも速く」知ったiMacの情報、iMac追随者の熱狂と挫折、大量量販店崩壊の兆しとネット通販の発芽、このiMac「オニギリ型」ほど有名で時代を象徴する「パソコン」はそうそうありません。

 

 量販店の「中古コーナー」に並ぶ可哀相なパソコンたちの中にあって、今でも燦然と異彩を放っているiMac。捨て値同然で売られているiMac G3ではありますが、そのフォルムは今日でも人々の目を引きつけて止まないようです。人々が素通りする中古コーナの中、iMacの前にはよく人が立ち止まっています。

 私の購入したボンダイブルーとスノーホワイトは、現在サーバとして現役活躍中です。物理的に動作しなくなるまでこのまま使い続けるんじゃないでしょうか。‥‥で、壊れたら、ガラス職人さんにブラウン管そっくりの容器を作ってもらってブラウン管と差し替えて(もちろん電装品はすべて外して)、水槽にでもしようかなと考えています。


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