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Canon EOS100 QD
23〜24才の頃、12万円(くらい)の大枚をはたいて買った、初めての一眼レフです。現在私が今の仕事をしているのも、このカメラを買って1年あたり数千枚(もしかしたら万?‥‥詳細不明)を撮りまくったからだと思っています。アニメーターだけのキャリアでは今のエフェクト・撮影・イメージボード・特殊映像加工、云々は(自分としては)不可能だったと思います。 お世辞にも良いとは言えない安価なレンズとセットで売られていましたが、ボディ自体は結構タフで、林道でバイクで転倒した時も壊れませんでした。水たまりに人馬一体でコケて、首から下げていたカメラは地面に強打、慌てて拾い上げて逆さにしたら、操作ダイアルの中から泥水が「しととと..」と流れ出しました。でもその後も正常に撮影可能で、数ヶ月後、新宿キャノンサービスに出したら、「シャッターに異音が若干ありましたが、その他は正常でした」と言われ、「ずいぶん丈夫なヤツだなあ‥‥」としみじみ(手荒く使っている自分だからこそ)思いました。シャッター音と言えば、EOS100 QDのシャッター音は末尾の「QD」が示すクワイエットドライブの名の通り、「ぺしゃこっ♪」という少々情けない音でしたが、写真さえ撮れればシャッター音なんてどうでもよかったのでした。 キャノンのページでは「118,000円(EF28-80mm F3.5-5.6USM付き)」と書いてありますが、私が買ったセットは「USM付きでも何でも無い、35-105mmのEFレンズ」でした。フィルターのリングをバイクのハンドルバーにぶつけてしまい、フィルタが外れなくなったのを機に、新しく35〜135mmUSM付きのレンズに取り替えました。その35〜135mmのレンズは今でも現役です。(USMは「超音波モーター=UltraSonic Motor」の略で、ピント合わせの動作がとにかく俊足かつ無音なのが特徴です) ブラケティング、ミラーアップ、多重露光など一通りの機能は揃っているので、イメージボードやテストショットの撮影もこのカメラでおこないました。ユニークなのは深度優先AEで、ピントを合わせたい被写像を2点指定すると、その2点間のピントが合うように絞り(被写界深度)を設定してくれる、便利(?)な機能です。実はあまり使わない機能でしたが、Canonはこうしたアイデア(というか、「できるかな」風機能)が豊富ですね。付属のリモコンも、「ミラーアップ2秒後シャッター」との組み合わせで、特にマクロ撮影時・イメージボード撮影時には重宝しました。 EOS100はどこに行くにも携帯し、外へ出る時にはいつも首からぶら下げていたので、ある日ガイナックスへ「ウル」(劇場用映画〜制作中止)の作画打ち合わせに行った時、「雑誌の取材は聞いていないんですが‥‥」と記者に間違われた事があります。わはは‥‥。そのくらい、どこに行く時も持ち歩いていたのです。 全くの独学で始めたので上達の効率も悪かったのですが、私自身「回り道をする事で色々学ぶタイプ」なので、それはそれで現在の仕事にみんな活きているなと思います。結局、EOS100で総計何万枚撮影したのか、検討がつきません。そこまで撮りまくったカメラですから、後日にお金が稼げるようになってから買った最上位機種のEOS1より、中堅のこのEOS100の方が手になじんでいます。実際、EOS1よりEOS100の方が年式が新しかったので、オートフォーカスの動作はEOS100のほうが上手でした。(New EOS1はそんな事ないと思いますが) ちなみにこのEOS100、現在では2〜3万円も出せば、程度の良い中古が買えます。
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