AIR PLANES
エア・プレーンズ

 私は小さい頃から大の飛行機好きです。小学校1年生の時に読んだ松本零士の「衝撃降下90度」が、私のメカニック的な趣向の原点を確定したのだと思いますが、それからというもの、作るプラモデルは9割が飛行機、プラモデルの箱絵を模写する日々が続きました。私が絵を描けるようになったのは、おそらく飛行機への憧れが大きく作用していると思います。

 ただ、飛行機には子供を夢中にする「あこがれの乗りもの」としての側面の他に、誤摩化してはならないもう一つの面を持っています。すなわち「『殺戮者』として育て上げられて来た過去と現在」の側面です。飛行機が飛躍的な進歩を遂げたのは、兵器として各国がしのぎを削って技術を革新して来たからに他なりません。この部分に「蓋」をして、飛行機の美しさを語る事はできません。

 ここで短絡的に飛行機を「人の命を奪う忌むべき存在の化身」として捉え、その時点で「思考停止」する事は簡単です。しかしながら、(イノセンスでも引用されていた)「鳥の血に悲しめど、魚の血に悲しまず」のたとえの通り、この段階で思考停止していては稚拙なペシミズムに終始する事になります。

 私は釣り糸の形状を眺めているうちに背筋が寒くなりますが、それは美しい曲線で表現された釣り糸の造形美を見ると同時に、魚の体内でグサリと食い込んでどんなにもがいても獲物の体から出て行こうとしない「残忍な殺戮者」の姿を、釣り糸に見てしまうからです。そして、その釣り糸の向こう側に、人間が自己の目的の為に「何か」を作り出し進化させようとする様(さま)を、まざまざと実感してしまうのです。

 そうした人間の狂気と欲望を、ことのほか「優美」に体現しているのが、飛行機だと思います。(いや、ま、他にも「残酷で優美」なものは色々ありますけどね)

 このコーナーでは、憧れと恐れが入り混じった末に「好きな飛行機」と呼べるようになった機体を、パブリックドメインで提供された画像とともに紹介してみようと思います。


第2次世界大戦機

  1. ボーイング B-29 スーパーフォートレス
  2. グラマン F8F ベアキャット
  3. Ta152
  4. ドルニエ Do335
  5. メッサーシュミット Me 262
  6. 川崎 3式戦闘機「飛燕」
  7. 中島 4式戦闘機「疾風」

戦後

  1. ロッキード F-104 スターファイター
  2. ノースアメリンカン XB-70


INDEX


IntegerQ INDEX
h.ezura / afx / ezqnet